第46話ポーラは外にいる

濡れた舗装路でタイヤが甲高く軋り、その音はまるで狂暴な鋼の獣が遠くの小さな二つの影に向かって一直線に突進していくかのようだった。

その瞬間、ヘンリーの瞳孔は収縮し、見えない手が喉を締め上げているかのように血の気が引き、声一つ出すことができなかった。

前に飛び出そうとしたが、両足は鉛のように重かった。彼にできるのは、ただ無力に惨劇が繰り広げられるのを見つめることだけだった。

「危ない!」

ついに彼の喉から絞り出されたかすれた叫び声も、エンジンの轟音に飲み込まれてしまった。

その絶体絶命の瞬間、ジェイソンが突然デイジーを自分の方へと強く引き寄せた。

予想通り前や後ろに避けるのではなく、...

ログインして続きを読む